ふれあい診察室

2015.08.11更新

 相手を傷つけないように、相手の気分を害さないようにと痛々しいほど他人に気を遣い、自分の本音を殺して相手に合わせていった結果、自分自身も苦しくなり、お互いの関係も気まずくなってしまったという患者さんをよく目にする。人間関係を建前で保とうとした結果である。この人達に共通しているのは、相手に嫌われることを過度に怖がってしまう心理である。
 例えば10人の人がいたとしてそのうち9人の人は自分を評価してくれるとする。しかし、もし残りの一人が自分のことを嫌ったり、批判的だったら、もうその一人のことが気になってしまい、落ち着かなくなってしまうという。すなわちこの人たちはすべての人に気に入ってもらえない限り安心できないという奇妙な落とし穴にはまっているわけである。その結果、すべての人に認めてもらうために自分の本音を殺して、誰もが認める常識や建前に過剰適応しようとするのであろう。
 しかし、考えても見よう。建前だけで接してくる人と楽しくつきあえるであろうか。やはりそういう人とは表面的な関係で終わってしまうものである。その人とまた会いたいとは決して思わないはずである。
 一方、一流人物とか本物といわれる人は、相手に気に入られるかどうかよりも自分自身の考え、本音を相手に伝えようとするものである。たとえ、その発言が気分を害するような内容であったとしてもそれが自分を思ってくれる真心からの発言ということが分かれば、より深い信頼、友情に発展するものである。その結果、本音で生きる人は多くの真の友人を持つことができるのであろう。
 本音で自分自身を、また他人を思いやることの出来る広々とした境涯を築きあげたいものである。

投稿者: オボクリニック

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